BIWAKO BIENNALE 2016を終えて

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先日の11/6をもって、約2か月にわたり開催されたBIWAKO BIENNALE2016が無事閉幕しました。

この芸術祭への出展も3度目となり、今回は新たな手法に挑んだ作品を出展いたしました。

 

メインの新作について少しお話ししたいと思います。

 

まず制作スタイルについて、写真やドローイングをデジタルデータ化し切り分けることでデジタルコラージュの素材としています。さらにそれらをいくつものレイヤー(層)で重ね合わせることで画像を作成しています。これまでにインクジェット出力やシルクスクリーン、特殊印刷、デコパージュなど、平面作品へ仕上げるにあたりいくつもの出力方法を試行してきました。

 

今回は新たに透明アクリル板を起用しています。

 

コラージュにより繋ぎ合わせられたファクターは作品の中に”層”を生み出し、それらが一枚一枚の透明なアクリルへ定着することで、展示空間そのものへレイヤーが現出します。

 

タイトルの「幻視」には、現代社会に無数に飛び交う情報や葛藤、五感で捉えきれない”何か”という思いを込めています。輪郭を留めない抽象的なそれらの中心には、ぼんやりと鹿のような生物が座します。情報に翻弄される日常すらも、超自然の前では些細な出来事のひとつである―そんな風に語る神獣のような姿をイメージしました。

 

また、会場内では晴れた午後に陽が差し込み、透き通る光に画面が変化することで、常に変動的な、”諸行無常”を思わせる揺らぎを演出できたかと思います。

 

お越しいただいたお客様、ご協力いただいた地域の皆様、また今回も出展の機会をくださった運営の皆様、本当にありがとうございました。

 

新たな形態から得た着想で、さらに今後の作品へ展開させるべく日々妄想を楽しんでいこうと思います。

 

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