原風景

いつもなにかと用事だけ済ませて早々と去りがちだった地元、

久しぶりに少し時間を取って滞在してみた。

 

毎年この時期になると感じていた気温や風の匂い、

そういう空気感に包まれながら何気ない2日間を過ごした。

 

しばらく長いこと、消去法や打算でしか物事を測れない思考に陥っていたように思う。

それはもちろん自身の気の持ち様に依る所がほとんどだけれど、

否定的な言葉が口癖に代わり、自身への刷り込みの様に思考に染み付き、

いつの間にか閉じた方向にしか頭が向かなくなっていたような気がする。

 

素直に目の前のことを楽しむこと。自らの行いを信じ誠心誠意向き合うこと、

複雑に考えれば難しく聞こえるけれど、

本当はもっと単純で純粋なもののようにも思う。

 

そもそもどこへ向かおうにも、原点である自身がどうありたいか、

それがないことには向かうべき目標も定まらない。

建前や見せ方はそれはそれとして、

大前提を見失ったままではどうにもこうにも立ち回れない。

 

器用に綺麗に見せる必要もない、

謙遜も慢心も必要ない、

ただ純粋に、自身がハッとする瞬間瞬間をしっかりと受信し、

丁寧にすくいとればいいのだ。

内側の声に素直に耳を傾け、挑戦したいものに貪欲に手をつけていこう。

 

 

ひょんなことから大学の先輩とともに金木犀のお酒を漬けた。

この時期だけしか嗅げない甘い香りは、

簡単に大事な記憶を呼び起こしてくれる。

多分大事なことの節目にはいつもこの甘い香りがしている。

もっとたくさん楽しいことをしよう。

 

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